就職活動も、ビザの手続きも、今はどちらも難しくて、予想がつかないことがたびたびあります。
2007年は
1) 4月にH1bのH1b通常枠には、申請開始2日で年間枠以上の申請
2) 6月にI-140のプレミアムプロセスの一時中断(I-140 の申請数が移民局の手続き許容よるもはるかに超えてしまっている為)
3) 7月に2007年度の雇用スポンサーの永住権のアジャストメント申請受付(I-485)の申請受付終了(これは後に8月16日までに延長されましたが)。
(I-140とI-485はどちらもグリーンカード取得に必要な書類です)。
2006年のH1bは5月末にいっぱいになってしまったため、多くの人が今年は、厳しいと予想し、はやめはやめに準備した結果、1のようになってしまいました。それに対して、アメリカはまだH1b枠を増やすというアナウンスはしていません。
そこで、4月まではH1bで採用する、と考えていた企業も、4月以降、ビザサポートが必要な方は採用するのがむずかしい、出来るだけGCホルダーを、という結論になるのだと思います。
2)と3)は今年初めて起こったことです。特に今年は、7月30日に、40%-60%のビザ全般の申請料の値上げが決まっていたので、その前に申請したいという、かけこみ申請や、EB3申請者の殺到(理由は省きますが)により、一時的にパニック状態に陥ったと考えられます。
感想ですが、多くの方が、移民ビザで働くのが難しいと考え、グリーンカード取得を考えており、さらに、このような政府発表(あるいは誤発表)があると、とたんに人数が膨れ上がるというのは、それだけ真剣に、グリーンカード取得に関する情報を集めて行動しているということです。
ある程度「H1bは急がないと」とか「申請料値上げの前はかけこみがあるだろうな」とは、誰もが予想していましたが、それが政府の事務処理と一時的に停止させるほどになるとは弁護士も企業も予想していませんでした。
今年就職活動、そしてグリーンカード申請の渦中にいた私達は、そのたびに、きちんとしたニュースソースを探したり、新聞を読んで動向を探したり、次の対策を考えたり、と状況に応じて対応するしかない状態でした。私達だけでなく、7月30日前に申請を、と2月の新料金の発表以来、頑張って、急いで書類作成し、申請準備OKまであと少し、の人たちにとって、「7月2日で受け付けを終了します、さらにあと3ヶ月待って新料金(ほぼ2倍の料金)で申請してね」というのがどれだけショックだったことか(時間的にも金銭的にも精神的にも)。多くの方がクレームし、議会でも問題になり、3に関しては、政府は発表後、追加で7月末から8月16日と期限を限って、申請を受け付たのです。
外国人の私たちにとって、申請料は上がるし、H1bの可能性はますます低くなるし、ないないづくしに聞こえるかもしれません。でも、他の外国人ポスドクも、皆同じ状態、スタートラインに立っているのです。
さらに、日本人であったら、
1. グリーンカードロトに応募できる
2. グリーンカードの審査にかかる待ち時間が、特定の国の方々に比べて短い(人口が多くて移民希望者が多い中国やインドは別枠)
3. 日本政府の信用性は高い(少なくとも、日本に関係している証明書類はきちんと手に入るし、逆に、書類に関しても「日本だったら安心ね」と信用がある。)
と他の国の方に比べて、とても恵まれているのです。
また、料金の値上げは、収入の限られるポスドクには痛いことですが、この料金値上げは「より迅速で質の高いサービスを提供するため」ということですので、もしかしたら、格段にグリーンカードのサービスが良くなるかもしれません(効果が出るのは、まだまだ先かもしれませんが)。
私がこれらのことをここに書き込む理由は、そして先輩サイエンティストの方が就職のためにはグリーンカードをと伝えるのは、ビザやグリーンカード申請に困難やアクシデントは常につきまとうものなので、はやめに準備をしてほしいからです。今回のビザとグリーンカードについての出来事は、「自分の努力ではどうしようも出来ない事」で、辛抱強く待つしかないのです。逆に、情報収集、弁護士への相談(出来れば複数の)、申請の準備などは、自分の努力でなんとでもなる部分なのです。
賞味期限、滞在期限の限られている私たちポスドクには、アクションを起こす時期を間違えば、チャンスを逃す可能性があります。結果として時間切れ、になる前に、どんな可能性があるのか、出来る限り、はやめはやめに行動することをお勧めします。
ラベル: VISA