JBC's PhD Job Hunting Buzz

2007年7月30日月曜日

南カリフォルニアからです

 JBCのみなさんこんにちは、M.Rika です。まだどのような形で参加したらよいのかわからないのですが書きこみさせていただきます。
 南カリフォルニア、特にサンディエゴにはたくさんの大手製薬会社があります。正規ルートでJob hunting をするのはどうにも敷居が高く、ポスドク経験者がアプライするのは徒労のような気がしてなりません。多くのバイオテックがひしめくシリコンバレーではポスドク同士の情報交換も盛んで裏ルート(誰かの紹介など)でのJob hunting がしやすそうなイメージがあります。実際のところではどうなのでしょうか?正直、今の私はどこから始めてよいのかわからない、という状況です。みなさんと情報交換できたらうれしいです。よろしくお願いいたします。

ラベル:

2007年7月20日金曜日

メンバー向け業務連絡ー投稿の仕方

1.まずこのページの右下にあるBloggerのアイコンをクリックします。
2.(ログインしていなければ)ログイン画面が現れますので、メールアドレスと自分のパスワードを入力してください。
3.Dashboardの画面中央に"JBC's PhD Job Hunting Buzz"の欄があると思いますので、そこにある”+New Post”をクリック。
4.入力の画面にタイトル、本文を入力。(本文の入力に関してはSafariでは機能が限られます。)
5.本文入力画面右下のLabels for this postの所にラベルを入力(Show allとすれば規定のラベルのリストをご覧になれます。手入力で新たに作ることも可能。)
6.Publish Postを押して本文を公開(もしくはSaveして後で公開)

という感じになります。基本的にDashboardから操作が始まります。
ちなみに現時点では京子さんと私が管理者としてコメントの管理や新規加入者のInviteも出来ます。

ラベル:

PhDは売り手市場?

BioSpaceで流れてきたCNN Moneyのニュースです。


アメリカで2005年にPhDを取得した人数は6,368。10年前からは1,000人増えているものの、うち約30%は外国人であり”Some will take their skills home.”とわざわざ書いていますが、More will be coming with their talents from home.だと思うのですが… 最終的に外国人に大きく依存している現状を書くだけでは気が済まなかったのかも知れません。

ここに出てくるAmylinという会社の話によると、基本的に大学からのリクルートではなく、別の会社からの転職者をメインに採用しており、PhDの争奪戦の模様を"There is a war for talent, and that war will get more intense over the years,"と担当者はいっています。最近のトピックの中でも、Amgenは$300出してAlantosという会社を買収することにより、糖尿病とリウマチ薬のパイプラインにあわせて45名のScientistを取得することになるそうです。記事には書いてませんが、人材確保のために会社丸ごとお買い上げと言えなくもない状況のようです。

ただ、ここで気をつけないといけないのは、企業の中にある即戦力の人達の争奪戦であって、逆に言うとエントリーレベルは逆に厳しい状況になっているかも知れないという点です。少なくとも人材の教育にはBiotech Companyは興味を持っていないと記事では述べています。ま、限られた資金の中では当たり前と言えば当たり前ですね。

日本の余剰博士の問題の対極にあるように見えて、実は似たような現状であるという話題だと思います。いずれにせよ、大学から入り込む第一歩が一番ハードルが高いと言うことで、気を引き締めなおしました。

ラベル:

2007年7月13日金曜日

Job Hunting Column

Columnというラベルを用意しました。
このラベルを使ってに自らの体験談や、意外な知識など書き込んでください。

ラベル:

2007年7月11日水曜日

Biotechでの仕事 #3職種・臨床

ここから先はPending

ラベル:

Biotechでの仕事 #2職種・前臨床

続いてPhDが関わる仕事。まずは創薬系から。

1.Research

Genentechなどに見られるアカデミックラボも真っ青のバリバリ基礎研究の部署。とにかく他に先駆けて創薬ターゲットを見つけるために、日夜研究にいそしむ。HER2の発見→Herceptin、VEGFレセプターの発見→Avastin という感じ(あってますか?)。

2.Target Validation

Researchの最新の結果、あるいはVPやSenior Scientist達が文献情報などから決めたTargetをさらに創薬を進めるに当たって評価を行う部署。実際に行う作業はResearchと似ているが、基礎研究の情報をスクリーニングのシステムにあった形式に読みかえ、ハイスループットのシステムにおける実現可能性なども含めて最適なターゲットを選ぶ。

3.Screening

精製酵素、細胞などを用いて実際に数十万単位の低分子化合物のスクリーニングを行う。基本的な(ロボットがする)作業はResearchと変わらないが、多量の化合物、情報を扱うので経験必要。

4. Hit Verification

Screeningで薬効の見えてきた化合物の評価を異なる系などを用いて行う。細胞透過性などの問題はこの時点で見えてくるので、このあたりからMedicinal Chemistとコンタクトしてリード化合物を元としてOptimizationをはじめる。

5. Lead Optimization

Lead化合物の構造情報を元に、ターゲットとの結合形式の推測、細胞膜透過性、代謝、生体への吸収効率、毒性などを考慮した一連のDerivativeを作成し、PK/PDに回して評価する。

6.Pharmacokinetics/Pharmakodynamics(PK/PD)

動物モデルを用いて化合物の効果、代謝を確認。DMPKとの違いは要確認。

ラベル:

Biotechでの仕事#1業種編

実際にアメリカのBiotechにはどんな業種があって、どんな職種があるんでしょうか?もちろん、PhDを持つバイオ研究者の関わる範囲内で話を進めます。

−業種

1.創薬系のBiotech Venture

近辺の大学やGenentechなどの巨大企業からのスピンオフが元となっており、創薬ターゲット、あるいはスクリーニング技術に外にはマネの出来ない、あるいはニッチな特徴を持っている。人数が少ないので何でもやらされる反面、一通りの製品化のステップをOn Job Trainingとして学ぶことが出来るとも言える。

ゴールはIPOして成長して自らの薬を上梓することだが、最近では初期から大手と提携し、ある程度パイプラインが揃った段階で会社全体がビジネスとして売却されることも多い。

2.Platform Technology系のBiotech Venture

核酸、蛋白質、Bioinformatics, MEMS等々、様々な技術の組み合わせなどによって生まれてくる新しい技術(というか装置)を元に創業し、特定の疾患に頼るのではなく装置の販売やスクリーニングの受託などを通して利益を上げている。あるいは、診断薬(装置)を開発し、マーケティング戦略によってニッチな領域での製品を複数個成長させ、売り上げを得ている。ただ、成長するための目玉がないので外の技術を持つ会社を買収、あるいは買収されたりして、ある程度大きい会社に成長しているパターンが見られる。

3.中堅から大手のPharmaceuticals(Big Pharma以外)

数年以上前にIPOしており、かつてはBiotechと言われた成熟している会社。パイプラインも充実しているので安定であるが、そのために人気も高い。またResearchのセクションも充実しているので、比較的アカデミアに近い仕事もある。

4.上述以外の創薬に絡まないBiotech Venture

植物、醗酵生産など。遺伝子組み換え作物だけでなく、最近ではグリーンバイオとしてエネルギー関係などにもそれぞれ独自の戦略を持っている。

5.Bio Pharma

Wikipediaによると

The phrase Big Pharma is often used to refer to companies with revenue in excess of $3 billion, and/or R&D expenditure in excess of $500 million, and represents the first 30 or so companies in this list.

というわけで、2004年の売上高が300億ドルを超える上位30社は以下の通り

Pfizer

Johnson & Johnson

GlaxoSmithKline

Sanofi-Aventis

Novartis

Hoffmann-La Roche

Merck & Co.

AstraZeneca

Abbott Laboratories

Bristol-Myers Squibb

Wyeth

Eli Lilly and Company

Bayer

Amgen

Boehringer Ingelheim

Baxter International

Takeda Pharmaceutical Co.

Schering-Plough

Astellas Pharma

Procter & Gamble

Schering

Merck KGaA

Eisai Co.

Novo Nordisk

Teva Pharmaceutical Industries

Genentech

Sankyo Co.

Akzo Nobel

Alcon

職種は細分化され、大きなプロジェクトの中で特定の仕事にFocus出来るので、多くのスペシャリストが育っている様子。導入薬に依存している会社も多く、社内での研究開発環境そのものが非常に活発とは限らない。

ラベル:

日本人がBiotechで働く動機?

多くの日本人研究者は渡米、留学の目的はその後の研究者としての出世のための博ツケと英語習得だと思います。独立行政法人化後の雇用体制の変化から留学そのものの意義が薄れていると考えられますが、それでもいきなりアメリカに残ることを考える人は少なく、さらにアカデミックではなくBiotechに入ることを考えて渡米を決める人は少ないと思われます。ではなぜアメリカで、しかもBiotechで働きたいのか?これにはアメリカンドリーム的なポジティブな理由と、日本には存在しない産業であるというネガティブな理由が重なっています。(もちろん単純に「アメリカが好き!」という理由も多くの場合当てはまりますが。)私(小柳)の場合、どちらかというと後者の理由が大きいです。ブッシュ大統領の政策の元、アメリカの大学での研究環境は厳しい競争にさらされており、外国人に対しては研究助成金、労働ビザともに制限され、少なくとも自由の国アメリカを満喫…などという状況からはほど遠いです。

いわゆる「Biotech」と呼ばれる産業形態がここサンフランシスコベイエリアから生まれ、今では新薬開発のプロセスの第一段階として大手製薬メーカーの経営先約に組み込まれるまでに成長しています。日本でも「バイオベンチャー」としてもてはやされている業種が存在していますが、志の高い一部の経営者、研究者の努力に支えられてはいるものの、実際に新薬開発のプロセスの一部として考えるほどの質と量を実現するには至っていません。人材の流動性、投資のシステム等、問題点は多く挙げられていますが、世界中のどこを見ても同じシステムが存在しないことを見る限り、ここ数年以内に日本でバイオベンチャーが急成長することを期待するのは無理があるでしょう。

では、Biotech(ここでは特にベイエリアの場合を述べます)で日本人研究者が働くメリットとは何でしょうか。いわゆる「研究」は単純な知的好奇心に動機付けられていますが、大学での研究で得られる「満足」は単純に研究の「産物」たる「論文」だけでは決してありません。やはりそこにはゴールとしての人間生活への科学的知見の還元、つまり社会的貢献を求めている研究者は多いと思います。そして、基礎研究の段階では自らの立場はあまりにも社会から隔絶しており、どんなに努力しても一生のうちに一つ、人間生活につながる発見が出来るかどうかと言う話になります。(もしくは、現実に薬や製品になるまでに何十年とかかると言う現実があります。)それなら、もう少し製品に近い所に踏み出しても良いのではないでしょうか?

日本ではこれが非常に難しい。研究者の教育、システムと創薬や食品、その他のバイオが関わる業界の研究開発は人材も含めて自前主義であり、新しい知見を持ってして一気に製品化を加速するというシステムにはなっていません。そもそも持続的な会社の存続としてはそれが正しいのかも知れませんが、数少ない例外を除くと我々研究者の力を活かす場となっていないのは間違いないと思います。そして逆にここ、ベイエリアにはその土壌がある。そのあたりが日本人に限らず、この地域にBioscienceの非常なハイレベルな産業を支える外国人が集まっている理由だと考えられます。

ラベル: ,

はじめに

このグループはJapan Bio Community(JBC)に属するメンバーの中で、アメリカ国内のバイオ企業における研究、開発職への就職を目指している、あるいは選択肢として考え始めている方々のために情報を提供することを目的としております。実際にはJBCオーガナイザーの一人である私、小柳の就職活動とリンクすることにより、より現実に即した形での情報を提供することを予定しております。その上でバイオ企業側のアドバイザーとしてもう一人のJBCオーガナイザーである山口京子さんに経験者として、あるいはバイオ企業側の立場として情報提供をお願いします。また、これはまだ企画段階ですが、JBCの分科会としてBiotech就職ミニフォーラムを3−4回のシリーズで行う予定にしており、その企画書、及び教科書としての役割も担えるように考えております。

ラベル: